そう思っていると..................
「んー、あー、風子。
それ、気づいたワケだけど、聞いちゃう?」
なんだか言いにくそうに、
頭の後ろを右手で掻く大河くん。
「き、気になる、かなぁ、」
そう言ったあと。
〝言いにくいなら言わなくていいよ〟
その言葉を口にする前に..................
「俺が引き取られた、
古関グループ、学校に寄付してるから、
入学する人たちの情報が分かって、
今年、風子が入学して来るのも知ってた」
そう、ゆっくり話し始めた大河くん。
「寄付してる家は、
入学情報っての見れるんだよ。
それで、きっと果耶も知ったんだと思う」
そこまで言うと大河くんは言葉を止めて。