それなのに........................



「風子。お前、バカなの?」



そう言って、
今度はデコピンしてくる大河くん。



「ぅ、大河くん、痛いっ!」



昔からデコピンは、割とされてたから、
咄嗟に、名前を呼びながらおでこを抑えると。



「うしっ。やっと呼んだな、名前」



ニコッと笑って、満足げな大河くんの顔。



うぅ、その顔にドキドキしちゃう。



大河くんってば、
無駄にかっこいいんだからっ。



...............って、そんなことより‼︎



「ねぇ、大河くん、なんで、
私が空き教室にいるって分かったの?」



果耶ちゃんが教室に来たとき。



近くには大河くんはいなかったのに。