------------------ガラガラ
と、ドアが開く音が聞こえて。
「果耶、そこまでだ。やり過ぎ」
──────聞こえてきた大河くんの声。
(助かった...............っ、)
大河くんの声に、
心の中でそうそう思ったと同時。
「た、大河‼︎だって、風子がいなければ、
大河は私を......、それに、大河だって‼︎」
〝何が〟言いたいのか分からないけど。
パニックを起こしたように、
必死に、声を荒げる果耶ちゃん。
「果耶、ごめん。それだけはやっぱり、」
果耶ちゃんをなだめるように、
声を出しながら、笑った大河くんを横目に。
私は、プツリと。
──────意識を失った。