「うるさいっ!
〝果耶ちゃん〟なんて呼ばないで!」
その言葉と共に、
私は思いっきり、再び壁に打ちつけられた。
「...............ぅ、ぃた、」
壁にぶつかったのは、後頭部で。
痛みを感じて思わず声が漏れた。
だけど..............................
私の声なんか気にしてない様子で。
「風子。あんたなんかいなければっ!
全部上手くいくのに!消えればいいのに!」
そう言って、
──────パチンッと。
私の頬を思いっきり叩いた果耶ちゃん。
(昔の果耶ちゃんなら、
こんなことしなかったのに............っ、)
そう思ったところで。