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「さっ。着いたわよ。入って」
目的の場所に、
着いた声が聞こえて私は驚いた。
先輩と一緒にやってきた場所は...............
裏階段エリアにある、
──────使われていない空き教室。
「..................あのっ、ここっ、」
入っちゃいけない警笛が頭の中に響いてる。
この人を.........この先輩を信じちゃいけないって。
それなのに...........................
「あら?どうして入らないの?」
顔は笑顔なのに、私の意思とは関係なく、
無理やり少し、腕を引っ張ってくる先輩。
「............っ、ぅ、や、離して、ください、」
じわり、涙を、
少し浮かべながら言葉を発した。