今日きてよかった。


そう思えることができた。


「そういえば、もうすぐ夏祭りだな」

「そうっすね」

「俺、だれからも誘われてなくて。敦いっしょに行こうよ」

「え?オレっすか?まあ、今のところはとくに予定ないんで」

「オッケー!じゃあ、せっかくだしこのメンバーで」

「「…えぇ!?」」


わたしとあっくんの戸惑いの声が重なる。


もしかして、羽賀先輩がさっき言ってた『いい考え』って…このこと!?


「じゃあ、そういうことでよろしく!」


憎めない笑顔をたっぷりと振りまいた羽賀先輩は、わたしたちに手を振って帰っていった。


「ま…まあオレは、もともとサッカー部のメンバーで行くつもりだったし」

「わたしは…行くか行かないか決めてなかったから、誘われたのならせっかくだし行こうかな」