それとも昨日、激しくして彼女の身体に傷をつけてしまっていたとしたら……。
咄嗟にスマホを取り出し、紫遥に連絡しようとするが、連絡先を知らないことに気が付き、すぐさまスマホをベッドに置いて考え込む。
(落ち着くんだ、彼女が万が一痛い思いをしていて、俺に不満があるとしたら、あちらからどうにかしてコンタクトを取り、医療費を請求するなどしてするはずだ。だから、自分から何か行動を起こす必要はない)
そう思いながらも、シーツに滲んだ赤い血が気になって、チラチラとその存在を何度も確認していると、一つの可能性が頭の中に浮かび上がった。
「まさか、昨日が初めてだった、とか……?」
(あんなに淫らな格好で鳴いていたあの女が、処女?信じられない。まさか、そんなはずはない。だって、俺を弄んだ女だぞ?昨日だって抵抗しなかったし、相当遊んでるはずじゃ……)
湊はベッドに座ったり立ったりを繰り返して、昨晩の紫遥を思い出した。
背中に爪をたて、必死にしがみつき、「気持ちいい」と喘ぐ彼女は、とても初めて男と枕を共にしたとは思えないほど、艶やかな目で自分を見つめていた。
それに、もしあれが初めての行為なのだとしたら、高校時代、特別好意のない後輩に、簡単に身体を許そうとしたのはなぜなのか。いわゆる誰とでも身体の関係を持つ女じゃなかったのか?
咄嗟にスマホを取り出し、紫遥に連絡しようとするが、連絡先を知らないことに気が付き、すぐさまスマホをベッドに置いて考え込む。
(落ち着くんだ、彼女が万が一痛い思いをしていて、俺に不満があるとしたら、あちらからどうにかしてコンタクトを取り、医療費を請求するなどしてするはずだ。だから、自分から何か行動を起こす必要はない)
そう思いながらも、シーツに滲んだ赤い血が気になって、チラチラとその存在を何度も確認していると、一つの可能性が頭の中に浮かび上がった。
「まさか、昨日が初めてだった、とか……?」
(あんなに淫らな格好で鳴いていたあの女が、処女?信じられない。まさか、そんなはずはない。だって、俺を弄んだ女だぞ?昨日だって抵抗しなかったし、相当遊んでるはずじゃ……)
湊はベッドに座ったり立ったりを繰り返して、昨晩の紫遥を思い出した。
背中に爪をたて、必死にしがみつき、「気持ちいい」と喘ぐ彼女は、とても初めて男と枕を共にしたとは思えないほど、艶やかな目で自分を見つめていた。
それに、もしあれが初めての行為なのだとしたら、高校時代、特別好意のない後輩に、簡単に身体を許そうとしたのはなぜなのか。いわゆる誰とでも身体の関係を持つ女じゃなかったのか?