すごく心配してくれており、手にはお守りを持ってくれていた。


「赤間さん、心配かけてごめんなさい」

 そう謝ると、和登さんは私を支えながら、「赤間さんの言う通り妊娠してました。今五周目だそうです」ありがとうございますと、赤間さんに報告をした。

 赤間さんは涙ぐみながら私を抱きしめた。


「亜矢様、良かったですね」


 きっと、どうしようもないくらいの不安を赤間さんに背負わせてしまっていた。

 子は授かりものだと聞くけれど、こんなに早く和登さんとの子どもが宿るとは思っていなかった。和登さんは私の側で、

「亜矢にばかり負担かけちゃうね。ツライ時は全然言って」

 と言ってくれ、赤間さんも和登さんも私のことを自分のことより大切にしてくれる。


 そのことが嬉しくて、また赤間さんと一緒に涙を流した。顔を上げ、和登さんと目を合わせる。


 和登さんも少し泣いてくれていたようで、目を赤くさせていた。


「これからは自分のことより、この子を最優先で生きていきたいです。和登さん、今更ですがこの子の父親になってくれますか?」