「スミマセン! 亜矢さんとても可愛らしく、以前羽倉先生から見せていただいた写メとお変わりなく、とても綺麗です!」
「小川先生、病院内でセクハラはやめようか」
「いえ、僕は別にそういうつもりじゃなくて」
「冗談だよ。そういうつもりだったらキミ、訴えられるよ」
さっきまで小川先生は和登さんと同じ科で上手くやっていけているんだろうと思ったけど、急に小川先生が心配になった。
「そういえば、和登様、この若先生に私のことどういう風に話したんです? この若先生、私の名前を聞くなり笑いを吹き出して。非常識な方ですよね」
和登さんは何か思い当たる節があるがあるのか、「あー……ごめん、それは俺と小川先生の秘密です」と濁した。
小川先生はそのときの会話を思い出したのだろう、また赤間さんの前で「ぶっふ、スミマセン、ぐふっ」思い出し笑いを始めてしまった。