女子の嫉妬(しっと)は恐ろしい。

身をもって知ったのは、勇大に腕をつかまれて空き教室に連れていかれた次の日。


「勇大くんと二人でどこに行ったの?」


「何もないよね? 付き合ってないよね?」


勇大ファンたちからの質問攻めは、警察ドラマの尋問(じんもん)シーンなみにおぞましくて。



触らぬ神にタタリりなし。

今まで以上に、勇大とは距離を取ろう。

そう思っていたら、冬休みに突入してしまったんです。




――そしてクリスマスになりました。



りん友の4人が私の家に泊りに来てくれて、夜中でも大はしゃぎ。

夜勤の仕事でお父さんが家にいないから、みんなブレーキをかけずにパーティーを楽しんでいるんだと思う。



私のくだらない話ですら、みんなが大爆笑をしてくれて。

料理をつっつき、ケーキ食べて。

カラオケの大合唱からのプレゼント交換。



やっぱり、りん友は最高だ!

私に心を開いてくれる友達の存在が、涙がにじむほど嬉しくて。