みんなが私を受け入れてくれたの。
私にとっては、かけがえのない友達なんだよ!
「りん友の大切さなんて、勇大にはわからないよ!」
「あーそうだな。自分の想い通りに友達をコントロールしようとする自己中集団のことなんて、わかろうと思ってないけど」
「勇大なんか大嫌い! もう私に話しかけないで!」
「あーそうかよ。もう虹湖のことなんて、心配してやんねーよ!」
窓が揺れるぐらいの怒鳴り声を、私にぶつけた勇大。
おでこの血管がブチぎれそうになりながら、空き教室から出て行った。
この時、私の耳には届かなかったんだ。
「オマエの心配くらい、させろよバーカ……」
ドアを勢いよく閉めた勇大の口からこぼれた、切ないワイルドボイスなんて。