ビビシャワのカッコよさを語り合いながら、靴箱に向かって廊下を歩いていると
「ニ~コ!」
浮かれる私のハートを凍り付かせるくらい冷たくて低い声が、私の耳に届いた。
冴ちゃんだ。
麗ちゃん、みゆりん、月美ちゃんもいる。
りん友4人大集合で、どうしたの?
「桃花さんごめんね、虹湖を返してもらえる?」
「ニコはうちらと遊ぶことになってるから」
……えっ?
驚きが強すぎて、目が飛び出そうになった私。
――みんなと遊ぶ約束なんてしてないよ!
そんな言い訳をこぼす隙なんて、与えてはもらえない。
「ねぇニコ、私たちって【りん友】だよね?」
怖すぎるほど行きすぎたニマニマ笑顔で、4人が私を取り囲んでいる。
「前世でも来世でも繋がってるくらい仲良しさんだって、虹湖ちゃんも言ってたでしょ?」
もちろんみんなのことは、ものすごく大好きだけど……
でも……