ただ……

ハイテンションで浮かれる私をよく思わない人も、いるわけで……



なんで一人だけ幸せそうなの?

私たちは教室でボッチなのに。



りん友たちは、新しい友達ができた私を許せなくなっていたみたい。






――ある日の放課後のこと。



今日はりん友のみんなと遊ぶ約束もしてないし、CDショップをのぞきに行っちゃおうかな。


推しのCDジャケットの神スマイルを思い出し、ウキウキしながら廊下を歩いていると


「にこちゃん」


タタタと駆けてきた桃花ちゃんに呼び止められた。



「今日って予定ある?」



あると言えばあるし、ないと言えばないけど……



「もし迷惑じゃなかったらなんだけど、今から私の家に来ない?」


「えっ? 桃花ちゃんのお家に?」