翌朝。






今日は仕事が休み。









ポストを覗くと、



見慣れない封筒が入っていた。









真っ白な封筒の真ん中に、
黒い字で



『高倉 希美様』



と印刷されていた。










裏返してみても、
差出人の名前はなかった。







その場で開いてみた。








『招待状

高倉 希美様


この度、12月24日午後6時より、
クリスマスパーティーを開催いたします。

素敵なイヴを、
私達と共に過ごしませんか?

ディナーの後にはプレゼントを
ご用意しております。


当日、午後5時30分に
お迎えにあがります。』






「・・・・・・何コレ」




いたずら・・・にしては、

手ぇ込みすぎだよな・・・。



どんだけ暇人だよ。




あたしはそれをゴミ箱に

放り投げた。







「・・・っと、
マニキュア落とさなきゃじゃん」



そしてまた、いつもの日々を始めた。








あたしはまだ知らなかった。



あの手紙が、

あたしの人生を

大きく変えるなんて───。