「お任せあれ。坂本君が出世できるようにアシストするね」
すると、彼は周りをキョロキョロと見て、私の横に来て小声で話した。
「おい、それホントなのか?支社長からもチラッと言われたが……」
私は彼の顔を見てにっこりうなずいた。彼は勢いよく立ち上がって両手を上げてガッツポーズをする。
「今回の結果次第らしいから頑張ってね」
「おう、頑張るわ」
午前中は坂本君のプレゼン資料を作ることに専念した。
昼休みになって、崇さんは支社長と昼に出て行った。私は坂本君に資料を渡してとりあえず社食へ。
すると、携帯に電話が入った。辰巳さんだ。急いで出た。