昼休み。 結局おにぎり1個しか食べられなかった私に忍び寄る影が、一つ。 「…月野さん」 「はい、なんでしょう?」 その影は、担任のものだった。 普段は呼び出し以外で話しかけられることが少ない私は、少し驚きつつ問い返す。 「少し、ね…」 放課後、時間無い?そう続けて聞かれた私。 ーーーあぁ、これはまた… 私はいいですよと言うと、その場を立ち去った。