「…その人が誰なのか、私にはわかりません。でもそんな人がいるなら、その関係は、大事にしてみなさいね」

私の言葉に対し、先生は言った。
普通に考えたら、十分気持ち悪い言葉だっただろうに、否定すらしなかった。

「…ありがとうございます。すみません、かなり取り乱してしまったのですが」
ホッとして、私は口を開く。

先生は私の言葉に対し、首を横に振った。
「いえ。そんな人がいるのですね。貴方は、もう一人ではないのですね。私も安心しました」

ただし!だからと言って無理はしすぎないように。
そう続けた先生は、時計を見るといった。