「彼は、私にとって、義兄(あに)のような人なんです」

一人だった私に、善悪も、私の存在価値も、全部、教えてくれた人。
今だって、ずっと、支えてくれている人。

『ごめんなさい、怒らないで、お願いだから…』
『はいアウト。ごめんなさいって言ってたから腕立てか腹筋30回どうぞ』
『ふぇ?!』
『やんなくていいよ、次から気をつけなってwww』

あの人の優しさには、何度助けられたことだろう。
胸の中に、じんわりとした温かさが広がった。