「…いやぁ~、そうですかね〜、自分はそんな事無いと思ってるんですけど、もしかしたらあるかもしれませんね!」

ここを早く切り抜けなければならない。
そう思った私は、適当な答えを返す。

「…私は、担任の先生や学年主任の先生たちのように、あなたをずっと見ているわけではありません。たしかに気のせいかもしれませんね」

私の言葉を聞いた先生は、そう言うと、視線を落とした。