気の抜けた私の声。
先生の目は、私をじっと見ていた。

「竜堂さんを最近見ていると、何でしょう。竜堂さんがすごく大きいものを抱えているような気がしたんです」


その言葉に。

背中を冷たいものがはしった。
他人にバレるほど、私は気を抜いていたのか。