「んーん逆。今まで写真撮ったり、俺の方ばっかり見て全然食べれないとかいう女子しか見たことないから新鮮でよかった」


よかった、なんて。

絶対今黒羽さんが並べた中の女の子の方が可愛いのに。


色気より食い気という言葉が思い浮かんで恥ずかしさがぶり返したとき、ブーッとスマホがなった。


あ、さっき充電させてもらってたんだよね……。

手に取って見るとそれは麗華からだった。

『おねーちゃん荷物邪魔だから取りに来てー!
あと私が気に入ったのあったらもらってくねん』


うさぎが手を合わせてるスタンプ付き。


幸せな気分から一気に昨日のことを思い出して気分が沈んでいった。


……そうだ。これからのことを考えないと。