「っ、」
表情に出てたかな!?今の全部……。
お寿司をポンって買える人から見たら確かに面白い、かも……。うう、恥ずかしい……。
動揺してる私をみてまた黒羽さんが微笑んだから私はあまり気にしないふりをした。
しばらく感動していたけれど、空腹には勝てずパクッと口の中に入れるとほんのり、広がる甘みと脂身。
噛むとジュワッと音が出るほどの弾力。
お、おいしすぎる……!
いつも節約ばっかりしててご飯ぬいたりもやしでお腹を膨らませたりしていたから反動がすごい。
こんなに美味しいものを食べたのは本当に久しぶり。
そう思うとぶわっと涙がでてきた。
美味しすぎて感動してしまったみたいで、溢れる涙は嬉しさからくるもの。
「っ、咲良?だいじょーぶ?まずかった?」
目の前に滲んで見えるのは驚いた顔をした黒羽さん。