「……うん、」
凪くんの、『朝光に''は''幸せになってほしい』という言葉には『俺は幸せにならなくていい』という副和音がついていた気がして、たまらなく胸が苦しくなって、
私なんかより、かわいい女の子が見守った方が、朝光くんは幸せになれると思うけど……、という言葉はパフェと一緒に飲み込む。
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「凪くん、ほんとにありがとね……」
「全然いいって。お礼言うの何回目?」
くしゃ、と笑った凪くん。
パフェを食べ終わってお店から出た私たち。
凪くんはなんと、私のパフェの分のお金まで出してくれたのだ。
私も払うって言ったけど、「誘ったのは俺だから」と、窘(たしな)められてしまった。