朝光くんが私のことを気にかけてくれていたことに嬉しくなって、思わず頬が緩んでしまう。
そんな私をじっと見つめた凪くん。
「てかさ、咲良は正直朝光のことどう思ってんの?」
「ぐっ、げほっ……、え?」
パフェをもう一度食べ始めた瞬間、凪くんが朝光くんの名前を出してきたから、イチゴを喉につまらせそうになって激しくむせてしまう。
凪くんが水を渡してくれたから、お礼を言って落ち着くように飲み込んだ。
「ど、どうもこうも……、だって私と朝光くんは''契約''で……」
「契約だからとかじゃなくて、俺は咲良の気持ちを聞いてんの」
「う……」
核心を突かれて押し黙ってしまう。
私、自身の気持ち……。
「正直、わかんない……」
「……ふーん。」