いても立ってもいられなくて、車から最速で飛び出す。


「咲良先輩、目が輝いてますね……」


「ほんとだよ、おもしれー」



2人とも面白そうに出てきてくれて、一緒に店内に入った。


「いらっしゃいませー、3名様ですか?」


「はい!そうです!」



テーブル席に案内されて、凪くんはコーヒー、私と俐木くんは猫パフェを注文し、ソワソワしながら待つ。


「凪くん、コーヒーなんて大人だね。しかもブラック」


「甘いものが無理なだけ。でも俐木はおれの逆だよ。子供だから苦いものが無理なんですよねー?俐木くーん」


「なっ、子供じゃないですよ!」


頬杖をつきながら怒る俐木くん。
その表情がちょっと子供らしくて笑ってしまう。