「おい、お前2組の相川だろ。明日、お前にこんなことされたって皆に広めて……」
呻くように声を上げた弘樹くん。
だけどそれをぐり、と凪くんが踏みつけた。
「へー、やってみる?」
「ひっ、」
昼間、教室に来た時みたい。
笑っているのに物凄い威圧感を出している凪くん。
その重圧には、私まで息を飲んでしまうほどで、それを直に当てられた弘樹くんは気絶しそうな勢い。
「す、すみませんでした……」
「2度目はないから。早く去ってくれる?」
弘樹くんは痛そうにお腹をさすりながら、校舎の方へ向かっていった。
きっと保険室に行くんだろうけど、すごい音がしたから病院いった方がいいんじゃないかな……?
「怖い思いさせてごめん」