それなのに、嬉しくなってしまっていたらダメってわかっている。
ここで嬉しくなったら、もし私が朝光くんの''お気に入り''じゃなくなったとき、辛くなってしまう。



昨日、朝光くんは泣く私を見て捨てることは絶対にない、と言ってくれた。
弘樹くんとのことがあるから、正直いうと朝光くんのことを、まだ心の底から信じきれていない。




それでも私は、あの言葉が本当だったらいいな、なんて。


心のどこかで期待してしまっていた。




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「へえー!わたしの知らなかったときにそんなことが……」


「うん。黙っててごめんね……」