「うーん、匿名投稿だからわかんないんだよね。でも咲良がこんなこと黒羽さんにするわけないのに」



匿名投稿……。


朝光くんは女の子たちから絶大な人気だし、男の子からも羨望されてるから、間違った情報とはいえ私への怒りはとても大きなものになるだろう。



「まじ有り得ないよねー、麗華の双子のお姉ちゃん」

「ほんとだよ〜、身の程を知れっつーの」


「てかさ、麗華ほんとに可哀想だよね。弘樹くんもあいつが奪おうとしたんでしょ?」



「うん……。でも私、弘樹はそんな人じゃないって信じてたから……!」


事の重大さに気づいて顔が青ざめた矢先、後ろからそんな声が聞こえてきた。



え、と声を出してしまいそうになる、


弘樹くんを奪おうとしたって……。