「はぁー、はぁーっ……」


ゆっくりと起き上がってめいいっぱい酸素を取り込む。

こんなキスなんてついていくだけで精一杯だよ。


「はい、休憩終了」


ようやく息が落ち着いてきた頃、御影さんの言葉と共に再びキスが落ちてくる。

だけど、すぐに舌先で唇をこじ開けられて熱いものが口内に侵入してきた。


な、なにこれ……!?


びっくりして逃げようとするわたしの後頭部をぐっと抑えて離してくれない。

絡み合う熱はあたたかくて柔らかく、耳に響く水音に頭がとろけて思考が鈍る。


ああ、もうダメだ。
思考が溶けきって、なんにも考えられない。


しばらくして唇が離れ、ドロドロにとろけきったわたしをみて


「あーあ、もうグズグズじゃん」


と、口角を斜めに上げてほくそ笑んだ。

その微笑みにキュンと胸が甘い音を立て弾けた。


身体が、熱い。

こんなの初めてでもうどうしていいのか分からない。


唇を重ねたまま、御影さんの手が伸びてきて、指を絡ませながらゆっくりと再びベッドに押し付けられた。