わたしだったらきっと耐えられない。

いや、でもわたしもいずれはサングラスをかけて生活しないとダメになるのかな?


「別に」


返ってきた返事はあまりにも素っ気なくて気に障ることを言っちゃったかな、なんて不安に駆られていると御影さんがわたしの右手をそっと持ち上げた。


そして、まじまじと見ている。



「ど、どうかしました?」


「お前の手、ちっちゃいな。折れそう」


「普通ですよ」



女の子の手なんてみんなこんなもんでしょ。

きっと御影さんの手が大きいだけ。



「ふーん」



とくに興味なんてなさそうにそう言うと、御影さんはなぜかそのまま自分の左手をわたしの右手に絡ませてきて手を繋いできた。


ええええ、なんで恋人繋ぎなんてしてるの?

あまりにも自然に繋いできたから抵抗もせずに握り返して受け入れてしまったじゃん。



「あの……これはどういうことですか?」



わたしはそっと自分の右手を持ち上げた。

自分の視界にしっかりと繋がれている手が映る。


そのせいでさっきからわたしの鼓動がばくんばくんとものすごい音を立ていてうるさい。