お墓参りを終えてから二人で家に帰ったその夜。


柴田さんから19時に迎えに行くとの連絡が入っていて、今わたしは柴田さんが運転する車でどこかに向かっている。


もしかして琉世さんに何かあったのかな……?


琉世さんは一時間前くらいに急遽仕事が入ったと言って出て行ってしまったから。



「そんなに不安そうな顔しなくても大丈夫だから」


「え……?そんな顔してました?」



わたしって、本当になんでもすぐに顔に出ちゃうから気を付けないといけないのに。



「うん。御影に何かあったのかなって顔」


「だって……どこに行くかも教えてくれないじゃないですか」