「でもね、今は生きててよかったなあって心から思う。琉世さんと出会ってから毎日幸せで楽しいんだ。きっとわたしは琉世さんに出会うために生きてたんだね……っ」
溢れ出した涙を拭うと、琉世さんが何も言わずに優しく背中をさすってくれる。
もう死にたいなんて思わない。
だって、わたしにはかけがえのない大切な人がいるから。
それでも欲を言えば、みんなにも生きていてほしかった。
そんなこと言ったって死んだ人が生き返るわけじゃないからどうしようもないけれど。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…