「俺はお前にもっと早く会いたかったけど。優生は違うんだ。あー、残念だなぁ」
本当に心底残念そうに眉を八の字に下げる琉世さんを見ているとなんだか申し訳なくなってきて慌てて言葉を発した。
「わたしも!わたしももっと早くに琉世さんに会いたかったもん……!」
「そういうすぐ素直になるとこ、可愛くて好きだよ」
そう言いながらわたしの手に自分の指を絡めて繋いでくる。
うぅ……わたし、琉世さんに一生勝てない気がする。
「でもさ、こうして優生と出会わせてくれた優成には感謝しねえとな」
ふと、青く澄んだ空を見上げながら琉世さんが呟いた。
その横顔はどこか切なげでぎゅうっと胸が締め付けられる。