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「いつも命日に花を添えてくれてたのって琉世さんだったの?」
桶に半分ほどの量の水を汲んでからわたしの家族が眠るお墓までの道のりをゆっくりと二人で歩いていた時にずっと気になっていたことを尋ねた。
「そうだけど」
「もう!なんで言ってくれないの!」
毎年、わたしが命日にお墓参りに行くと必ず仏花が添えてあり、どこのかわからないパンがお墓に備えられていたのだ。
お墓を管理してくれているお寺の住職さんに聞いてみてもそれは教えられないの一点張りで教えてくれなかった。
「俺は仕事が忙しく日付が変わった深夜にしか来れなかったからな」
だから、わたしが命日のお昼にお墓参りに来た時にはもうすでに仏花が供えられていたんだ。
って、納得してる場合じゃなくて。