「琉世さん、ありがとう……ほんとにだいすき」


琉世さんの服に顔を埋めながらそう呟いた。

すぅっと鼻いっぱいに空気を吸い込んだら柔軟剤の香りが広がって幸せな気持ちになる。


琉世さんがここにいる。

琉世さんの匂いが、体温がこんなにも近くに感じる。


ずっとこのままでいたいな、なんて思ってしまった。



「せっかく我慢してあげたのに火つけたのお前な」



そんな声が降ってきて視線を上げるとギラギラと欲の篭った瞳で見つめている琉世さんがいた。


あ、やばい。


なんて思ったのも束の間、わたしはお姫様だっこで持ち上げられてソファへと降ろされた。



「え、ソファ?」


「いつもベッドだからたまにはいいでしょ」