「だって、琉世さんからのプレゼントが嬉しかったから」


「そんなのいくらだってやるって」


「へへ、でもやっぱり琉世さんがそばにいてくれたらそれだけで十分かな」



どんなプレゼントよりも琉世さんという人がそばにいてくれるだけでいい。



「お前はほんとに……」



ふと視線を琉世さんのほうに向けると顔をりんごのように真っ赤に染めて目を逸らした。


えぇ……!

琉世さんが照れてる!


何度か見たことはあるけど、いつも余裕そうな琉世さんの照れた顔を見られるのはレアだから穴が開くくらい見て焼き付けないと……!



「ふふ、いつもと逆だね」


「うるさい。見んな」



そう言いながら立ち上がった琉世さんにわたしはぎゅっと抱き着いた。