わたしはこんなにも愛されているんだ。
琉世さんはわたしが返しきれないような愛情をくれる。
それがどれだけわたしを好きにさせるか知らないでしょ。
ぽろぽろと涙をこぼしながら、何度も頷く。
わかってる。
もう痛いくらいにわかってるよ。
琉世さんがわたしのことをすごく大切に想ってくれていることなんて。
「もう明日から探さなくていいから。はやく帰っておいで」
「うん、ありがとう」
「まあ俺のために泥だらけになってまで探してくれてたっていうのはさすがに可愛すぎるけど」
頬杖をついて愛おしそうに目を細める琉世さんを見て顔がポッと赤くなったのが自分でもわかる。