友達になろうなんて何を企んでいるんだ、と疑っていた俺をよそに朝見は毎日のように俺に話しかけてきた。
どれだけ無視してあしらっても何度も何度もしつこいくらい話しかけてきたのだ。
話しかけてくる内容なんてどうでもいいことばかりで、特に家族の話をよくしてきた。
朝見を無視し続けていたある日の昼休み。
『ここにいたんだ』
『……』
その日は柴田が不在で一人、屋上で昼休みを過ごしていたら朝見が人好きのする笑顔を浮かべながら俺の隣に躊躇なく座った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…