「琉世さん、他の人のところにいかないで……っ」



思わず、そんな言葉が口から洩れていた。


どこにも行かないでほしいなんて重いだけなのに。



「お前以外なんて死んでもごめんだっつーの」



わたしの顔を余裕のない瞳で見下ろしながら当たり前のように吐き出された言葉にひどく安堵してしまった。



「だいすき……琉世さん……っ」


「あー、もう無意識に煽んな。止まんなくなる」



わたしはこの人とならどんな深い闇だろうとどこまででも堕ちていける。


───だから、どうかずっとわたしのそばにいて。