「あの、真田くんは……!」
「あなたが泣かせてるからです!親友の妹だから結婚したなら僕に譲ってください!僕なら彼女は泣かせないし、幸せにします!」
わたしが止めに入ろうとした瞬間、真田くんが声を震わせながら琉世さんの目をしっかりと見て言った。
真田くんってば、何言ってるの……!?
火に油を注ぐようなこと言わないで……!
「あのな、世間知らずな坊ちゃんに教えてやる」
「な、なんですか!僕は本気です!」
「本気でほしいもんは死ぬ気で手に入れるんだよ」
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