ちゃんとお礼言わないと……ってわたしってば、さっきから琉世さんのことばっかり考えちゃってる。 「ねえ、優生」 「なあに、つぼみちゃん」 「もし、指輪が見つかっても、見つからなかったとしてもちゃんと御影様と話した方がいいと思う」 「……」 「このままさよならしたらお互い後悔するよ。これは親友命令ね!」 涼しい顔でウィンクをしてきたつぼみちゃん。 「えぇ……!」