何にも考えずにプレゼントしちゃったけど、意味なんてあったの……!?
「そんなの知らないよ」
平然を装いながら返事をすると、琉世さんの大きな手がわたしの頬に添えられた。
「ブレスレットは“束縛”つまり“束縛したいほど強く想っている”ってことらしいけど」
「っ、」
その言葉にわたしの鼓動がドクンと小さく跳ねた。
「優生はそんなに俺のこと束縛したいのかー。ほんと可愛いな、お前」
心底、愛おしいというような甘い表情でわたしの頬を親指ですり、と撫でるさする。
反論しなきゃいけないはずなのに、その甘い熱に侵されて言葉が出てこない。
「じゃあ、そんな可愛い優生に俺からのプレゼントはこれ」
「え?」
左手の薬指にひんやりとして、何かが指にはめられている感覚がした。
驚いてそちらに視線を向けるとそこにはクリスタルリングがはめられていた。
「こ、これって……」
「優生は俺のっていう証」