音羽は家に居た。 やむなくして彼、正臣が帰ってきた。 「ただいm...」 呼びかけた途端、机元の灯りを消し、不貞寝する音羽、 わたしは夜明けまで遊んでいた男に良好な態度を振る舞うほどやわなおんなではない。 正臣が床を踏んだ音を立てると、 「あっち行って」 癇癪に触っていた。 久々に怒った気がする。 だがある程度の介護はしてもらう必要があるので 必要最低限優しめに言った。