土曜日、約束の流星公園に着くと、すでに華恋が待っていた。


赤と黒のチェックのコートを羽織り、ブーツを履いて、髪型もアップにして、いつもより大人びた姿の華恋。

砂利の道を進んでいくとやがて華恋も俺に気づいた。

一瞬で嬉しそうな笑顔になり手を振る華恋を可愛いと思うのは男なら当たり前だ。

俺も笑顔で応え、軽く走るように華恋のもとへと向かった。


「ごめん、待たせた?」

「ううん。」

「行こっか?」

「うん。」