「寂しいよ……。」

「奈々……俺」

「でも、嬉しい。」


俯いた顔をなんの屈託のない笑顔に変え俺を見上げる。
そして、また残酷にさせるんだ。


「うん、嬉しい。
華恋ちゃんいい子だし、2人はすごくお似合いだよ。
私も頑張らなくちゃね!」



何をがんばるんだよ?
亮の事?
今年のバレンタインに……?

やっとこの心は奈々から解放される。


その結果を知りたいような知りたくないような……そんな気分だった。