「―――……で、わかったのか」


三ツ瀬組、若頭の部屋にて。

三ツ瀬 澪は、部下からの報告を聞いていた。


「はい。彼が裏切ったのは、とある人物に金を積まれたのが原因であるようです」

「随分お粗末な策だったが、それでも背後に誰かがいたと?」

「はい。話した内容によると、依頼主は―――」

「―――……」


名前を聞いて、三ツ瀬 澪は静かに舌打ちをした。


「あいつら……一体何のために―――?」