紫色の目がなぐさめるように私を見つめているから、笑ってそう返した。


きっと、そう。いつものわがまま。

これまでみたいに、なんだかんだうまくやっていけるはず…。

だって私たち、これまでなんだかんだうまくやってきたもん。


仁科さんが来てから、変わってしまったことすべてを頭の外に追い出して、私はぎゅっと胸のまえで手を握りしめた。


きっと…大丈夫、だよね…?




****



昨日の出来事を忘れるように、気持ちを切り替えて学校に向かっていると、同じ制服を着た生徒からの視線を感じる。

校門に近づいて、人が増えるにつれ、それはひそひそと聞き取れない声と一緒に増えていき…。

私の胸は、なんだかざわざわとして落ちつかなかった。