「リエナ様は何故、私を憎んでいらっしゃるのですか?」

「っ!それは、あんたの聖女の力が・・・・!」

「リエナ様は私の聖女の力を知っているのですね」


「っ!・・・・エイリル様ももう自分が聖女だと気づいているのでしょう?つまり、もうあの最悪な女神に出会った」

「しかし、まだエイリル様は自分の聖女の力を知らない」

「ああ、なんだ。あの女神、そこは私を優遇してくれたのね」


今のリエナ様の反応を見るに、リエナ様に聖女の力を授けたのも、あの女神のようだ。

そして、リエナ様は自身の聖女の力に加え、【私の聖女の力も知っている】。

しかし、私に教えるつもりなど少しもない様子だった。


「・・・・もうエイリル様も私に話すことはないでしょう?そろそろ帰って下さいませんか?」


そう冷たく言い放ったリエナ様は、私を屋敷から追い出した。