「恭子ちゃん、バイバイ。また明日ね~」



ヒラヒラ動かす私の手を、なんと。
恭子ちゃんが、ガッシリ握る。


「うぇ⁉」


な、なに!?
何事!?



「雫ちゃん、今だよ!」

「今って……な、何が?」

「さっき人気のない廊下で、花崎くんと会ったの!”ここで待ってて”って引き留めておいたから、行って!

好きです、って告白するの!」

「えぇ⁉」



い、今⁉ 告白⁉

私が、花崎くんに⁉



「む、無理だよ、無理むり! 話したこともないのに、いきなり告白なんて!」

「大丈夫だよ。そう言う子、私何回も見たことあるもん!」

「でも、」