当然のように自慢げな顔をして早ノ瀬くんは言った。



「愛してるから。」


「は。なに、を言ってるの。
ふざけないでよ！」

「ふざけてねぇ。愛してる。」


そんなの。そんなの……っ。


「私を今死なせないために言ってるんでしょ？
信じないから。」



「そうか。お前が信じないならそれでいい。」



その表情にムカつくの。

モヤモヤするの。

私とは正反対の真っ直ぐに言いたいこと言えて周りには常に人がいる。


辛くなるの。苦しくなるの。



「もう疲れたの。」



未だに鎖のように力がこもった手で握られる手首が痛い。
何より心が1億倍痛い。



「俺がそばにいてやる。
お前だけをみあだけを見てる。
それでも死にたいか。」